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当院のがんの診療体制について

 当院ではどのような体制で日常のがん診療に取り組んでいるのか、実際にどのような治療を行っているのかについて、症例数の多いがんを中心にお知らせします。


病理診断

 市立函館病院中央検査部病理研究検査センターは、診断部門として癌診療における臨床医の求めに応じ、迅速・正確で先進的な診断を目指しています。
 生検などの小型の標本は採取日の翌日に報告をしており、検査結果持ちにおけるタイムラグを最少にし、患者様の不安を解消することを目指しています。近い将来病院の体制を整えることによって、当日報告も可能にするべく検討中です。
 病理診断学自体は形態に基づく診断技術ですが、当施設では近年の周辺領域における研究成果を積極的に取り入れています。
 免疫学的手法は病理診断における中心的な補助診断法ですが、日々開発される新しい診断マーカーを積極的に採用しています。また PCR を主体とした遺伝子検索を積極的に利用しています。
 また、細胞生物センターとの共同作業による、生細胞表面マーカー、癌遺伝子検索などは直接病理診断に応用し、血液・リンパ節疾患の診断においてはトップレベルに並ぶ技術、手法を有しています。
 当施設の病理検体数は年間6,000例以上であり、病理医一人あたりの検体数としては全国的にもトップレベルです。経験に基づく知識と最新の診断技術により、臨床に役立つ病理診断のために日夜努力しています。

<病理部門概要>
市立函館病院中央検査部臨床病理科病理研究検査センター
認定病理医:1名
臨床検査技師:6名
細胞検査士:4名(臨床検査技師とののべ数)

<市立函館病院臨床病理科病理研究検査センターにおける悪性腫瘍診断に対する取り組み>
平成19年検査件数
組織検査総数:4,778件
細胞診検査総数:4,037件
院外組織検査総数:910件

主たる悪性腫瘍と臓器における診断検体数(市立函館病院・組織検査)
検体名 件数
食道生検 154
食道悪性腫瘍生検 23
食道悪性腫瘍EMR 4
食道手術数 4
食道悪性腫瘍手術 4
胃・十二指腸生検数 1,341
胃生検悪性検体数 115
胃手術標本全体 38
胃手術悪性 35
胃ポリペクトミー全体 6
胃ポリペクトミー悪性 0
胃EMR全体 4
胃EMR悪性 0
大腸生検 992
大腸悪性生検 81
大腸ポリペクトミー全体 262
大腸ポリペクトミー悪性 17
大腸EMR全体 24
大腸EMR悪性 10
大腸手術総検体数 92
大腸悪性手術 74
膵手術検体数 18
膵手術悪性 14
肝生検 67
肝生検悪性 9
肝手術悪性 16
胆のう手術悪性 3
乳腺手術悪性 28

検体名 件数
肺生検 72
肺生検悪性 31
肺手術悪性 23
前立腺生検 83
前立腺生検悪性 37
前立腺手術 18
前立腺手術悪性 3
腎癌手術 4
膀胱生検悪性 41
膀胱手術悪性 1
甲状腺手術 24
甲状腺悪性腫瘍 19
骨髄穿刺・生検数 222
白血病 15
多発性骨髄腫 16
悪性リンパ腫 34
皮膚検体 234
皮膚悪性腫瘍 26
頭頚部悪性腫瘍 37

 組織検査は通常の組織染色の他補助診断法として免疫染色、In situ hybridization 等を積極的に行っています。悪性リンパ腫についてはほぼ全例について免疫染色、PCR、Flow cytometry による細胞表面マーカー検査を細胞生物検査センターと協同で施行しています。