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当院のがんの診療体制について

 当院ではどのような体制で日常のがん診療に取り組んでいるのか、実際にどのような治療を行っているのかについて、症例数の多いがんを中心にお知らせします。


放射線診断と放射線治療

 当院には4名の放射線科医が常勤しており、2名が日本医学放射線学会専門医、1名が放射線腫瘍学会認定医およびがん治療認定医の資格を有し、放射線科専門医修練機関、日本放射線腫瘍学会認定施設として認定を受けています。放射線科で画像診断、血管内治療などのInterventional Radiology (IVR)を担当し、放射線治療科では悪性腫瘍の放射線治療を担当しています。
 放射線科では CT、MRI、RI 画像の読影に加えて、血管造影による診断および IVR による治療を行っており、周辺機関からの画像検査依頼にも対応し、地域医療支援センターとして町立八雲総合病院の画像検査の読影も行っています。当院は CT 2台(MDCT4列 1台、MDCT16列 1台)、MRI 2台(共に 1.5T)、ガンマカメラ 2台を擁しており、FPD による DSA 装置に 16 列の MDCT を備えたIVR-CT 装置が導入されています。 2007年4月から2008年3月までの1年間の総読影数14521件のうちがんの診断に関する読影は6202件に上ります。 2007年4月から2008年3月までの1年間の血管造影およびIVR件数は430件であり、そのうち284件ががんに関連する検査や治療です。このうちがんに対する動脈造影下のCT検査は110件であり、がんに対して施行したIVR は、肝細胞癌に関する塞栓術43件、膀胱癌に対する動注療法5件、肝転移および肝細胞癌に対する抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用カテーテル設置術13件、全身化学療法のための抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用カテーテル設置術100件などです。
 放射線治療科では各種悪性腫瘍に対して根治的放射線治療や緩和療法を行っています。旧来の副作用の多い放射線治療とは全く異なり、完全なコンピュータ制御による最新のリニアックを用いているため、非常に高い精度で腫瘍に放射線を集中し最低限の副作用でがんを治療することが可能であり、多くの悪性腫瘍で手術療法と同等の優れた治療が行われています。症例数は急速に増加しており、北海道内では、がんセンター、大学病院に次いで4番目に治療患者が多い施設となりました。また、強度変調放射線治療Intensity modulated radiation therapy (IMRT)では、年間約130例の治療を行っており道内では突出して第一位、日本国内でも有数の症例数となっております。 特に、道南地域では当院でしか行うことができない施設認定を受けた特殊な高精度治療法がいくつかあります。
①良性・悪性脳腫瘍の定位放射線照射により、ガンマナイフと同等の効果が得られます。
②呼吸同期システムを用いた原発性・転移性肺腫瘍・肝腫瘍の定位放射線照射により、短期間でピンポイント照射が通院で可能です。
③強度変調放射線治療Intensity modulated radiation therapy (IMRT)により、前立腺癌・頭頸部癌・脳腫瘍・その他全ての悪性腫瘍に対して、腫瘍に限りなく高線量を集中しつつ、周囲正常組織への不要な照射を最小限にする、世界最新技術を用いた治療が可能です。
④腔内照射 Remote after loading system (RALS)により、子宮頸癌を手術せずに標準治療とされる放射線化学療法で治療が可能です。
⑤全身照射により、血液悪性腫瘍の骨髄移植の前処置を行えます。

放射線治療原発巣別症例数内訳