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肺癌の手術成績

肺癌の手術成績

 肺癌は現在でも全癌患者死亡数の20%をしめる病気ですが、喫煙の影響により女性患者の増加が予想されるため今後ますますその比重が増加することが予想されております。  市立函館病院では2007年1月から呼吸器外科を開設し本格的治療を開始いたしましたが、その一環として過去における当院の外科治療成績を公表いたします。これらの情報公開により当院における肺癌外科治療のおおよそを理解していただければと願っております。

図1 年次別肺癌手術数

 

 手術数は年によりばらつきがありますが、10年間で201例の患者さまの手術を行っております。過去6年は毎年20例以上の手術を行ってきました(図1)。手術死亡(手術後30日以内の死亡)は幸いなことに零で、肺癌手術における手術死亡率が2.0%前後とされていることを考えると良好な成績でありました。手術を行った患者さまの平均年齢は67歳で最高齢は87歳です。
 癌治療におきましては短期成績ばかりではなく、長期の成績も重要となります。通常は五年間の生存率でその成績をみますが、当院では68%の生存率でした(図2)。国内最高の症例数を誇る国立ガンセンター中央病院の成績が69%ですのでそれに匹敵する数値です。

図2 生存率

図3 男女別生存率

 ただし男女間ではその成績に明らかな差を認めます(図3)。性別の違いが影響を与えているのかもしれませんが、喫煙の影響も無視できないでしょう。
 今後、市立函館病院呼吸器外科が目指すことは患者の体に負担をかけずに行う低侵襲手術の提供にあります。現在は写真にもありますように大きさ4 cmの切開口で肺癌の摘出が可能な患者さまがいらっしゃいます(図4)。根治性をそこなうことなく肺葉切除+リンパ節廓清の基本手術が行えますので、何かご用命がございましたら市立函館病院(0138-43-2000)呼吸器外科までご連絡ください。   専門外来は月曜日と水曜日です。

図4 肺手術時の切開口