病院について 医療に係る当院の指針 > 臓器提供施設としての取り組み


07.11.23 脳死下臓器提供シミュレーション実施

当院では、2000年11月に全国で10例目となる脳死下臓器提供を行っていますが、それから約7年が経過し、臓器提供をめぐる様々な状況も大きく変化しています。 そこで、患者搬入の段階から治療、臨床的脳死診断、法的脳死判定、臓器摘出、搬送に至るまでの一連の手順と必要な手続きを実地に即して点検、確認することを目的として、2007年11月23日に脳死下臓器提供のシュミレーションを実施しました。


シミュレーションの進行

講堂中央に模擬会議室を設定し、シナリオに沿って該当者に登場してもらい進行、各項目ごとに連携を確認し、質疑応答を行ないました。
日本臓器移植ネットワークからコーディネーターに参加頂き、適宜コメントを頂きました。

出席者は以下の29名で実施

医師 7名
(病院長、副院長、医療部長、救命救急センター長、脳神経外科医師)
看護師 12名
生理検査室 2名
検体検査室 1名
事務局 4名
(医事課1名、庶務課3名)
日本臓器移植ネットワーク 1名
研修医 2名
見学者 多数

シミュレーションの流れ

<想定>
重症頭部外傷で搬入され治療中の患者様が臨床的脳死状態となり、主治医からの病状説明の際、御家族からドナーカードが提示された。

シミュレーション会場(講堂型)

 

主治医から家族へ①

インフォームドコンセントの場面

主治医から家族へ②

臨床的脳死判定の結果を説明している場面

家族から主治医へ

家族からドナーカードが手渡される場面

日本臓器移植コーディネーター

日本臓器移植コーディネーターが家族に臓器提供に関する説明と同意を行っている場面

臓器提供対策本部

臓器提供対策本部にて会議が開かれている場面

質疑応答①

活発な質疑応答の場面①

質疑応答②

活発な質疑応答の場面②


脳死患者様の発生から臓器提供の終了までを24の場面に分けて再現し、それぞれの場面における各部門のスタッフの役割、連携を確認し約4時間のシミュレーションを実施しました。

その後の反省会では「ご家族への説明と配慮を徹底する」「脳死判定の際に脳波測定の環境を整える」など参加者間で活発な議論がなされました。

今回の反省をもとに、現行のマニュアルをより実際に則して改訂しました。 (2008年2月)

混乱なく臓器提供を進めるためには、関係者のスムースな連携が重要となります。いつ提供の申し出があっても確実に対応できるよう、継続的な取り組みが今後も必要と感じました。