「院外心肺停止患者の医学情報等に関する疫学調査」

【はじめに】
病院外での心肺停止患者さんに対する一般市民による心肺蘇生法や医療者による心肺蘇生法は、AED(自動式体外除細動器)の普及も含めて、この10年間でかなりの進歩を遂げ一定の成果を見せていますが、近年、心肺停止後の患者さんの更なる社会復帰率の改善として心拍再開後の集中治療の重要性が指摘されています。
そこで日本救急医学会は、病院外心肺停止患者さんに対して病院到着後に行われている治療が患者の転帰にどのように影響しているかを検討することを目的として、多施設から院外心肺停止患者さんの病院前後の治療、治療体制、予後についての医学情報を集積する研究を開始しております。集積した医学情報から病院外心肺停止患者さんの救命割合向上に関与する因子を検討することで、救急医療体制の改善を目標としております。
市立函館病院救命救急センターは、道南圏唯一の救命救急センターとして多くの重症な患者さんを治療しています。当センターに運ばれた患者さんの医学情報が全国の救急医療体制の改善に貢献できることを期待しています。
 この研究は2014年7月1日から2017年3月31日までに市立函館病院救命救急センターに救急搬送された院外心肺停止患者さんを対象にしています。

【方法】
院外心停止患者さんが来院後、症例登録を行い、日本救急医学会で作成した医学情報の項目に従い、必要事項を入力します。
氏名、生年月日を含む個人を特定できるデータは、症例登録の時点で切り離されるため、症例からさかのぼって個人を特定することは不可能です。
本研究は、介入を必要としない観察研究であるため、症例登録のいかんにかかわらず、治療法に影響は全く及ぼしませんが、症例登録をすること自体の参加の拒否については、主治医への口頭での意思表示、もしくは、電話での意思表示でお伝えいただくことができます。
この研究を行うにあたり、患者さんに余分な負担は生じません。
【研究期間】2014年7月1日から2017年3月31日まで
研究結果は、病院外心肺停止例の救命割合向上に関与する因子を検討することができると考えられ、病院外心肺停止患者さんの治療法の進歩につながり、同じような状況に遭遇する患者さんの治療と健康に貢献できます。
研究のより詳しい内容については、以下をご参照ください。
【問い合わせ先】
〒041-0821 北海道函館市港町1丁目10-1 市立函館病院救命救急センター
  本研究責任者 武山 佳洋
   同研究分担者 岡本 博之、葛西 毅彦
   平日・夜間・休日の連絡先 0138-43-2000 (内線3108)