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胆膵領域

 胆管,胆嚢,膵臓(以下胆膵領域と略します)は非常に小さな臓器ですが,様々な疾病が出現します。良性疾患は胆石症,胆嚢炎,胆管炎,膵炎などがあり,悪性疾患は胆嚢癌,胆管癌,膵癌などがよく知られていますが、ほかにも硬化性胆管炎、自己免疫性膵炎など、頻度は低いものの、難治性疾患も外来で遭遇します。中には重症化すると生命の危険が及ぶ病態もあり、また胆膵領域の癌は悪性度が高く、難治であることも有名です。胆膵領域の癌は早期には症状がでず、腹部エコーやCT,MRIなどでは早期診断が難しい分野です。
 膵酵素上昇や腫瘍は特定できないものの、胆管や膵管(膵臓の中を走っている管)に異常が認められる場合、当院では超音波内視鏡検査を施行します。体表からよりも胃、十二指腸からのほうが胆管、膵臓に近接してエコー検査を施行することができ、他の画像診断で発見できない腫瘍を見つけることができます。また、この超音波内視鏡観察下に専用の針で病変を穿刺し、病理検査を行うことができます。
 肝と十二指腸の間にある胆管,膵臓の中を通っている膵管は非常に細く,小さな臓器ですが、それぞれ胆汁、膵液という消化液を十二指腸に排出させています。この部位で病気が起きると胆管炎、膵炎などを合併し、黄疸、発熱、腹痛などが生じます。この胆管、膵管の精密検査を内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)と呼びます。この検査は同時に胆管内に胆石の除去や胆管、膵管ステント留置を行うことが可能です。
 その他内視鏡、外科の手術ができない患者様については経皮経肝胆嚢ドレナージ、胆管ドレナージを行っております。

 以下に昨年度の胆膵関連内視鏡検査、治療件数を示します。

超音波内視鏡検査 158件
超音波内視鏡下腫瘍穿刺吸引細胞診・組織針 45件
ERCP関連手技 285件
内視鏡的胆管ステント留置術 77件
内視鏡的乳頭切開術 29件
内視鏡的乳頭バルーン拡張(大口径バルーン含む)術 5件
内視鏡的経鼻胆管(胆嚢)ドレナージ術 64件
経口胆道鏡検査 1件