センター長ごあいさつ
  救急外来の紹介
  ICU病棟紹介
  HCU病棟紹介
災害医療
研修医の皆様へ
看護学生の皆様へ
 
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当院の救急診療体制と救急医の役割

 救急外来(ER)では、一次から三次まで年間約20000名(徒歩受診約16000件、救急車搬入約4500件)以上の救急患者様の受け入れを行っております。徒歩受診患者は各科医師の持ち回りによる病院当直医が診療します。救急専従医は24時間365日体制で救急車搬入全てに対応しており、二次救急疾患では各科専門医に引き継ぐまでの初期診断・治療(Advanced Triage)を担当し、三次救急疾患については自らが主治医となり初期診療から集中治療を担当します。また徒歩受診患者の急変にも対応しています。

 

重症救急患者管理

 HCU、ICUでは、各科専門医の協力を得ながら、重症患者様の急性期全身管理・集学的治療を展開しています。
 救急医は心肺停止蘇生後、ショック、多発外傷、重症広範囲熱傷、各種中毒、環境障害など、主に院外より搬入される重症患者様の全身管理を受け持ちます。院内で発生した重症患者、大手術後、敗血症、他臓器不全などの全身管理は、主に麻酔科医が主治医となり、各科専門医と協力しながら診療を行います。その他、単科の疾患である場合は各専門医が主治医として急性期診療を行います。
 心肺停止(CPA)は295名を受け入れており全道有数の規模です。経皮的心肺補助法(PCPS)を用いた心肺脳蘇生や、蘇生後の脳障害予防を目的とした脳低温療法などの高度救命医療も積極的に行っており、全CPA症例に対する社会復帰率は3%以上と高い水準を維持しています(いずれも平成18年度実績)。 

 

航空機搬送  

 奥尻島からの救急搬送を年間10名以上受け入れています。搬送手段は主に航空機(固定翼機、ヘリコプター)であり、離島の医療体制を維持するため救急専従医が同乗し患者搬送にあたります。重症患者を札幌へ搬送することもあり、北海道防災ヘリ、海上保安庁航空機、自衛隊機などと連携し搬送を行っています。
  また、海上保安庁函館航空基地があるため、洋上救急事案にも対応しており、毎年受け入れ訓練を行っています。

 

研修医教育  

 1年目研修医全員が救命救急センターで研修を行うため、チーム診療制をとりいれ、救急外来、病棟におけるベッドサイド教育にも力を入れています。また、スタッフは院内臨床研修委員会に所属し、院内全体の研修医教育プログラムにも積極的に参加しています。
(詳しくは「研修医の方へ」をご覧下さい)

 

プレホスピタルケア・メディカルコントロール

 当院は道南圏のMC中核病院として、道南全域の救急隊員の救命処置の質の管理、生涯教育などに中心的な役割を果たしています。
特定行為指示:函館市、北斗市、他周辺町村で発生した心肺停止症例のほとんどに対し、オンラインで救急救命士の行う特定行為の指示を出します。専従医はホットラインを常時携帯しており、迅速な指示が可能です。
 事後検証:道南全域で発生した心肺停止症例の救急活動に対し、医学的見地からの
      事後検証(約550件程度/年)を行い、病院前救急活動の質の維持、保障
      に寄与しています。
 生涯研修:南渡島、森町の各消防本部、海上保安庁函館航空基地に所属する
      救急救命士・救急隊員の病院研修を受け入れています。
 また月1回、道南圏MC協議会講習会を当院で開催し、多彩なテーマを取り上げ、実技を重視した内容で研修を行っています。
 センター長は道南圏MC協議会委員、北海道MC協議会WG委員として、道南のみならず全道のMC体制の構築に関与しています。また海上保安庁に所属する救急隊委員のMC業務にも携わっており、同MC協議会の委員です。

 

災害医療・DMAT

 当院は道南地域の災害拠点病院に指定されており、災害発生時に多数傷病者の受け入れ、現場への救護班の派遣などの役割を求められています。過去には北海道南西沖地震(1995)における負傷者の受け入れ、全日空ハイジャック事件(1995)の際の医療救護班派遣の実績があります。2000年の新築移転時に院内災害マニュアルを策定し、多数傷病者の受け入れ訓練を行っていますが、災害時派遣医療チーム(DMAT)の充実に伴い、マニュアルの改訂に向け現在作業中です。 
 救急専従医3名、センター看護師2名、事務員1名が日本DMAT養成研修を受講し隊員に登録されています。   
(詳しくは「災害医療」「DMAT」をご覧下さい)

 

標準化教育(ICLS, JPTEC, JATECなど)

<ICLS>
 院内では、「ICLS委員会」の主催により全職員を対象として月1回のBLS/AEDコース、年3回のICLSコース(日本救急医学会認定)を定期的に開催しています。センタースタッフは、ACLS委員会の委員として、上記コースの開催に積極的に参画しています。  
 (詳しくは「ICLS」「BLS」をご覧下さい)

<JPTEC>
 救急専従医2名、看護師 名がインストラクター資格を有しています。昨年度は道南MC協議会、JPTEC北海道支部の後援を得て第5回函館外傷セミナーを開催し、救急隊員、研修医などが受講しました。今年度も開催を準備中です。

<JATEC>
 インストラクター1名、プロバイダー2名を有しています。救命センター研修時に研修医に対しJATECの紹介を行い、外傷患者の初期診療を実際に行うことで普及に努めています。

 

臨床研究

 研究発表にも積極的に取り組んでおり、平成18年度は学会発表9題(日本救急医学会、日本集団災害医学会、日本臨床救急医学会、北海道救急医学会)、院内研究会5題の発表を行いました。研修医、看護師の研究のバックアップも積極的に行っています。現在、ウツタイン様式に基づいた心肺停止症例の集計や、外傷症例の登録システムなどを整備中で、新たな研究に繋げていきたいと考えております。