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 地震や津波などの自然災害、航空機や鉄道事故といった人為災害などで同時に多数の傷病者が発生した場合、傷病者数に対して医療資源が圧倒的に不足した状態となります。こういった場合に、いかに少ない医療資源で最大多数の人々を救命するかを考えるのが「災害医療」であり、「トリアージ」等の、平常時医療とは異なった価値観が求められます。
 我が国では1995年の阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件を契機に全国的に災害医療体制が整備されつつあります。当院は1997年に道南地域の災害拠点病院に指定されました。2000年の新築移転時に屋上ヘリポートを設置し耐震建築を取り入れ、災害マニュアルを整備し傷病者の受け入れ訓練を行うなど、体制整備に努めています。
 また2004年より、災害急性期に現場で医療活動を行う、専門訓練を受けた医療チーム(災害時派遣医療チーム:DMAT)の養成が全国的に開始されました。当院は、2005年より救命センタースタッフを中心に7名が受講し、DMATチームを編成しました。現在、いつでも派遣要請に応じられるよう資機材や出動体制などを整備中です。
(詳しくは「DMAT」をご覧下さい)

 道南地域における自然災害としては、1994年の北海道南西沖地震、1998年の駒ヶ岳噴火などがあります。また函館市は空港、鉄道、高速道路などのインフラが集中しており、大事故による多数傷病者発生の危険性を常にはらんでいます。災害が発生した場合、災害拠点病院である当院には多数の傷病者が搬入されることが予想され、災害時医療体制を整備しておく必要があります。
 いままでも備品整備や食料備蓄などを行ってきましたが、2006年度より日本DMAT登録隊員が中心となり、さらなる体制整備のために具体的かつ総合的な取り組みを開始しました。


 2006年度は、

  • 院内災害勉強会(看護師担当、合計12回)
  • 市民に対する啓蒙活動(看護師担当、合計8回)
  • 研修医向け災害医療勉強会(医師担当、合計3回)
  • 救急隊員向けトリアージ講習会(医師担当)
  • ICU病棟火災訓練の立案、実施(2006年9月)
  • ER多数傷病者受け入れ図上訓練(2006年11月)
  • DMAT出動訓練(2007年2月)
  • 精神科病棟火災訓練+ER傷病者受け入れ訓練(2007年3月)

  などの活動を行いました。

 2007年度は、

  • 函館市総合防災訓練への参加
  • 消防本部との合同災害訓練
  • 院内災害対策委員会の拡大
  • 院内災害対策マニュアルの改訂
  • 全職員を対象とした院内災害訓練の実施

  などを目標として活動したいと考えています。

 当面は院内の災害医療体制、DMAT派遣体制の整備を行い、最終的には道南地域全体の災害時医療体制の充実を目指して、内外の災害担当者と連携しながら活動を継続していきたいと考えています。