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当院での小児科研修を考えている皆さんへ

 平成18年以降、前期初期研修医として当院で勤務された方の中から、数多くの方が小児科医の道を歩み始めました。


 小児科の日常診療の多くは、決して緊急性が高くありません。しかし、疾患は幅広く多岐にわたり、短時間で急変する重篤な危険性のある症例が潜んでいます。逆に、外来で単純な風邪症状できている子どもさんが、緊急性がなくても、稀な特殊な疾患を伴っている可能性もしばしあります。
 単純な主訴で来院されていても、それ以外の運動・精神発達ならびに体格的な発達は、正常範囲なのか…以前と比較するとどうか…。診察室では、入ったその瞬間から勝負がはじまります。

 年齢が低い子どもさんは自分の症状を訴えられません。成人と異なり検査も処置も簡単にできません。検査や処置を「安全・正確」に実施するにあたり鎮静薬を使用せざるをえないこともあります。しかし、それで病態が急激に悪化する可能性も考慮しなくてはなりません。
 また、実際に検査や治療に必要な手技において、成人と異なる解剖の特徴を十分理解した上で、技術を磨いていかなくてはなりません。成人より小さい体格のため、大人では比較的速やかに対応出来る処置が、小児では困難のことが多々あります。


 ところが、実際の医療現場では、緊急度が高い小児の症例数ほど遭遇する機会が少なくなります。このような中で、常に一定の高い技術で小児の急変に対応するのは簡単なことではありません。

 数時間で病勢が悪化しうる患者さんから、的確な情報をえて、必要な検査を計画し実施すること、そして迅速に適切な治療にあたること。…….この基本の一連の流れが、同じ医療でも成人と小児では全く異なり、小児科の特殊性があります。

 当院は、道南唯一の三次救命センタ-を有し、救急部とともに小児救急医療を担っています。
入院疾患の特徴として、救急車による痙攣搬送、薬物中毒、異物誤飲・誤嚥、外傷などの割合が他院と比較して多くなります。2015年の病院全体の救急車の搬送台数は4611件で、そのうち285件が15歳以下の小児搬送数です。


 さらに2015年7月より10年ぶりに産科が再開しました。同じ小児科領域でも、15歳と生まれたての新生児においては、体格・解剖・生理が全く異なり、同じ症状でも疾患ならびに対応も全く異なります。

 研修期間中は、救急外来の初期診療に携わってもらう他、上級医とともに入院患者さんを担当し、基本的な検査と処置(点滴、腰椎穿刺など)の手技を学んでもらうことはもちろん、入院時の疾患の鑑別と治療計画、患者さんへの疾患・検査内容・結果などを理解してもらうように説明することを学んでもらいます。



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