市立函館病院
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産婦人科

 当産婦人科は2009年(H21年)年4月1日より専門医2名で、また2010年10月から3名での新体制となり、担当専門医(婦人科腫瘍専門医および婦人科内視鏡技術認定医)による婦人科腫瘍(良性、悪性)および婦人科腹腔鏡下手術を中心とした診療を行っています。以下の患者さんを対象に診療を行っています。 

  1.  婦人科一般的な診療、治療(出血、帯下、痛み、感染症、できものなど)
  2.  婦人科悪性腫瘍(子宮がん、卵巣がんなど)に関する専門的診療(開腹手術・抗がん剤治療・放射線治療などの治療ガイドラインに基づく標準治療)
  3.  婦人科腹腔鏡下手術(子宮筋腫・腺筋症や卵巣・卵管腫瘍、子宮内膜症などの良性腫瘍手術、および手術適応のある一部の子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌手術)
  4. 更年期症状(のぼせ、発汗症状などそのほか)に関する診療
  5. 婦人科がん検診(子宮がん検診、卵巣超音波検査)
  6. 不妊症に関連する腹腔鏡下手術治療、紹介状に基づく不妊治療
  7. 婦人科腫瘍(良性・悪性)治療に関するセカンドオピニオン
  8. 適応のある人科悪性腫瘍に対する腹腔鏡下手術(先進医療など)

現在以下の診療については行っておりません。状況が整い次第再開予定です。

  1.  妊娠・分娩経過に関する診療。
  2.  産後の経過に関する診療。    

初診の場合、他医での紹介状をお持ちの方は受付で紹介状をご提出ください。紹介状をお持ちでない方は、入り口問診コーナーで問診後、産婦人科の症状と判断された場合産婦人科受付となます。症状によっては他科に最初に受診していただくこともあります。

当科における婦人科がん(悪性腫瘍)治療についての基本的な考え方

   婦人科がん(子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなど)の診療は日本婦人科腫瘍学会/編の「がん治療ガイドライン」により、どこでも一定レベルの治療(標準治療)を受けることができるようになってきました。
 当科では、婦人科腫瘍専門医による婦人科がんの診断および治療ガイドラインに基づいたがん治療法の説明を行い、その後患者さんの同意に基づき適切な治療法を選択しそれを行っていきます。子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん以外の外陰がん、腟がんなど比較的まれながんにも対応します。
 当科で行う特殊な診療として腹腔鏡を使用した悪性腫瘍の治療があります。 当科では2010年より子宮体がんに対し先進医療が承認されていますので、適応があり同意の得られた患者さんに対し腹腔鏡下子宮体がん根治手術を行っています。2011年末まで前任地も含め科長により約90例の患者さんに施行され、開腹手術と遜色のない成績を得ています。子宮体がんでの先進医療の詳しい説明はこちらをご覧ください。

 子宮頸がんでは現在先進医療申請準備中のため先進医療は適応になりませんが、術前検査にて適応があると判断され、患者さんが希望された場合には腹腔鏡下神経温存広汎子宮全摘術が施行可能です。前任地も含め科長により2011年末まで44例の患者さんに施行しており開腹手術と同等以上の成績を得ています。
 当院では子宮頸がん腹腔鏡下手術の場合、子宮体がん先進医療での患者負担とほぼ同様の費用で行うことが可能です。ただし、諸般の事情で年間患者数に制限を設けており、すべての患者さんに適応することはできません。手術希望の際にはその詳細について担当医とご相談ください。
 また、子宮頸がん治療では開腹術および腹腔鏡下手術に関わらずセンチネルリンパ節生検を行っております。これを行うことで骨盤リンパ節転移の状況を詳しく検査することが可能であり、検査結果や患者さんの同意によっては転移のないリンパ節の摘出を避けることも可能です。センチネルリンパ節生検の詳細についてはこちらをごらんください。 

 2009年より現在までの悪性腫瘍での手術の内訳は以下の通りです(何らかの形で行われた手術、上皮内がんは含まない、卵巣境界悪性腫瘍は含む)。

 当院は急性期に対応する病院であり、がん治療といえども医学的に必要がなければ長期入院はできません。ただし、がん治療においては患者さんにより状態が様々ですので、全身状態を勘案して入院期間が決められます。なお当科では、健康保険適応のない治療は特殊な場合を除き行いません。自己負担による治療などに関しては担当医とご相談ください。
 婦人科がん治療の詳細はこちらをご覧ください

婦人科疾患と腹腔鏡下手術

 多くの婦人科良性腫瘍は腹腔鏡下手術のよい適応です。腹腔鏡下手術は、開腹手術に比較して通常傷(切開創)が非常に小さく、術後回復が早いのが利点です。入院期間もそれに応じて短縮されます。(通常4〜7日以内に退院可能)。ただし腹腔内では通常の開腹手術同様の手術が行われているので、傷が小さいから小さい手術というわけではありません。通常開腹手術では臍下20センチ前後の切開創で腹腔内を観察し手術を行いますが、腹腔鏡下手術はわずか1センチ程度の切開創を3〜5カ所程度(全部で3〜5センチ程度)で手術を施行します。最近では臍部1カ所を2〜3センチ程度に切開し行う単孔式手術も条件が合えば行います。単孔式では術後創部はほぼ不可視化します。腹腔鏡下手術では切開創からトロッカーという器具を通してカメラで腹腔内をモニターしながら、手ではなく器械で手術行うものです。視野の制限(摘出すべきものが大きすぎてよく見えない場合)や癒着などによる器具の操作制限がなければ、腹腔鏡下手術で開腹手術と同等以上の手術を行うことが可能です。ただし腹腔鏡下手術には術者や疾患により限界があり、すべての疾患に適応があるものではありません。  

 腹腔鏡下手術は、現在子宮筋腫での子宮全摘術や、子宮筋腫核出術(筋腫のみ摘出する)、卵巣・卵管摘出術、卵巣腫瘍核出術(腫瘍のみ摘出し卵巣の正常部分は残す)、癒着剥離術(腹腔内、卵管などの癒着を外し妊娠しやすい環境を作る)などが適応です。子宮外妊娠手術もショック状態などの緊急性がない場合その適応があります。子宮筋腫ではその大きさや個数が、卵巣腫瘍では悪性か良性かの術前判断が重要です。当科では内視鏡技術認定医がその判断を行います。
 また、近年婦人科悪性腫瘍のうち早期子宮頸がん、早期子宮体がんにこの技術を用いることができるようになってきました。その際は診断・適応が重要で、保険診療の観点からも担当医とよく相談するようお願いいたします。

 当科での手術件数の年次推移は以下の通りです(2009年は4月1日よりの件数となっています、開腹には悪性腫瘍手術が含まれます)。

 

  腹腔鏡下手術の詳細はこちら(PDF形式:3.9KB)をご覧ください。

腹腔鏡下子宮悪性腫瘍(子宮体癌)と内視鏡(腹腔鏡)下手術

 このたび、当院は「初期子宮体癌(1b期)に対する腹腔鏡下手術」の先進医療適応施設に承認されました。本邦では大学病院としてはすでに2施設が承認されていますが、当院は3施設目で一般総合病院としては初めての施設承認となります。その詳細についてはこちらをご覧ください。

臍部単孔式手術(TANKO)について

 近年、外科での胆石手術をはじめ、婦人科良性疾患手術においても急速に普及している術式で、臍部1ヶ所の切開創から複数のトロッカーを挿入し腹腔鏡下手術を行う方法です。臍部1ヶ所の切開ですむため、通常の腹腔鏡下手術と比較し傷が目立たず、術後の痛みも少ないといわれており、より低侵襲の手術法として注目されています。(図1)。
 当科では2009年10月より本手術を希望する患者さんに行っています。対象疾患は主に附属器の良性疾患(卵巣腫瘍・子宮内膜症・子宮外妊娠など)や診断目的の腹腔鏡下手術症例(不妊検査など)ですが、疾患や患者さんの状態によっては限界がありますので、本手術の適応については術前の診察やMRI検査などで総合的に判断しています。
 本手術のご希望やご質問があれば婦人科担当医へお申し出ください。

予約専門外来について

 予約専門外来はがん治療や腹腔鏡下手術について詳しく説明するための外来です。これらの疾患では治療方針などの説明に時間がかかるため、30分以上の時間枠をとるようにしていますが、込みあうときは待ち時間が長くなることがありますのでご了承ください。
 また、予約せずに来院することも可能ですが、予約優先となりますのでその場合はお待ちいただくことになることをご了承ください。
 予約の連絡は地域医療連携室にご連絡いただくか直接産婦人科外来にご連絡ください。

子宮がん検診、頸がん予防ワクチンについて

 子宮がん(子宮頸がん、子宮体がん)を見つけるためのがん検診の方法には子宮頸部細胞診と子宮体部の細胞診の2つの方法があります。通常子宮がん検診と呼ばれるのは子宮頸部の細胞診(子宮頸がん検診)です。がん検診としての子宮体部の細胞診は希望者にのみ行います。詳細はこちらをご覧ください。

スタッフ紹介

科長:山下 剛
経歴
昭和62年 旭川医科大学卒業
平成7年 医学博士、旭川医大産婦人科助手、米国国立衛生研究所(NIH)
平成13年 旭川医大産婦人科講師
平成16年 旭川医大産婦人科准教授
専門領域
婦人科腫瘍(良性、悪性)、腹腔鏡下手術
認定医/専門医 日本産婦人科学会 専門医
日本臨床細胞学会 臨床細胞診指導医
日本婦人科腫瘍学会 腫瘍専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本産科婦人科内視鏡学会 技術認定医
日本外科内視鏡学会 技術認定医

主任医長:西岡 嘉宏
経歴
平成9年 札幌医科大学卒業
平成16年 札幌医科大学 大学院卒業
専門領域
婦人科腫瘍(良性、悪性)
認定医/専門医 日本産婦人科学会 専門医 
日本臨床細胞学会 臨床細胞診指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医

根岸 秀明
経歴
平成12年 獨協医科大学卒業  
平成20年 札幌医科大学 大学院卒業  
専門領域
 
認定医/専門医 日本産婦人科学会 専門医

診療予定

受付時間 午前 8時30分〜11時30分
午後 ※ 午後は予約専門外来となります。

                               平成23年4月14日より
午前 山下 手術日 西岡 担当医
(交替)
山下
10:30〜
西岡
10:30〜
根岸
10:30〜
根岸
午後 予約専門外来
山下
手術日 検査日
手術日
手術日 予約専門外来
西岡

※ 予約専門外来は癌治療方針や手術の説明など時間のかかる患者さんに対し十分時間をとって行うものです。

※ 予約専門外来では通常の未予約の方の診療は行えません。ご了承ください。

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〒041-8680 北海道函館市港町1丁目10番1号 TEL:0138-43-2000  MAIL:hmh@hospital.hakodate.hokkaido.jp