市立函館病院
     
     
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専門看護

  〜認定看護師とは〜
 認定看護師とは、5年以上看護師としての実務経験があり、認定看護師教育課程を修了、 日本看護協会の認定試験に合格した看護師に与えられる資格です。
 当院、看護局は看護の専門性を高めるために、認定看護師育成に力を入れております。
 現在6領域(皮膚・排泄ケア、緩和ケア、感染管理、救急看護、集中ケア、がん化学療法)、8名の認定看護師が院内で活動しています。

皮膚・排泄ケア認定看護師
(Certified Nurse in Wound,Ostomy and Continence Nursing)

 WOCとはそれぞれW(創傷:床ずれやキズ→手術創や皮膚にできたキズ)・O(ストーマ)・C(失禁)を意味します。
 私たちの役割は、最新の知識と技術をより効率的にまたスピーディーに病院の全スタッフへ実践してもらえるように働きかけることです。これらの活動が可能になったことで地域によって生じるケア水準の格差が解消されました。今までは、中心都市の病院でなければ最先端のケアを受けづらかったのが、当院に入院をしていただければ函館に居ながらWOC分野における全国レベルの看護ケアを受けることができます。
 私たちの役割は患者さまに満足いく医療やケアを提供することだと考えています。この病院を選んで本当に良かったと思われる病院を目指しています。ですから病気の患者さまへこれ以上の苦痛を負担させるわけにはいきません。当院が力を入れている事の一つに褥瘡(床ずれ)対策があります。当院のスタッフは全力で褥瘡撲滅に取り組んでおります。その甲斐があってか当院ではここ数年間で褥瘡の数が激減しております。
 ストーマ分野においてもストーマ造設から退院後も継続して行われる一貫したケアや当院以外で造設したストーマをお持ちの患者さまもストーマ専門外来でケアの調整をさせていただきます。また、ストーマに限らず、地域の訪問看護ステーションとの連携を図らせていただいております。その他にも、合併をいたしました市立函館恵山病院へ足を運び、難治性褥瘡(なかなか治りづらい床ずれ)の治療・ケアにも携わり成果があがっております。
 私たちは普段PHSで連絡を取りながら病院内全ての部署においてケアの指導に当たっています。質の高い看護を少しでも多くの患者さまに提供したいと考えております。今後も市立函館病院の看護および医療の向上に貢献をしていけるよう努力を重ねます。今後も市民の皆さまから選ばれる病院であり続けるために精力的に活動を続けていきますので宜しくお願いいたします。

● 水木 猛夫
<所属学会>
 日本褥瘡学術集会、日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会、
 日本創傷・オストミー・失禁管理学会、日本創傷治癒学会、
 日本静脈経腸栄養学会
<研究会世話人>
 道南創傷治癒研究会世話人
 青森骨盤外科研究会ストーマ部門世話人
<北海道地方会世話人>
 日本褥瘡学会北海道地方会学術集会世話人
<学会評議員>
 日本褥瘡学会学術集会評議員
<認定看護師教育活動>
 北海道医療大学認定看護師研修センター 皮膚・排泄ケア分野
 非常勤講師および臨地実習指導者

● 古川 尚恵

緩和ケアチーム・緩和ケア認定看護師

 緩和ケアチームとは、悪性腫瘍による痛みやその他のさまざまな症状に苦しむ患者様やご家族に対し、症状を緩和できるように支援を行っていくチームであり、医療スタッフに対してはコンサルテーション活動を実施します。
 この度、2名が6ヶ月間の研修を経て専門性の高い緩和ケア認定看護師の資格を取得し、9月からは専従となるため患者様や御家族と関わらせていただく時間を確保し、可能な限り身体的な痛みや精神的苦痛の緩和に努めていきたいと考えています。
 近年、在宅への移行の需要が増え、在宅療養や他施設への転院に向けての援助の必要性が高まってきているため、スムーズな移行が行えるような体制作りが急がれます。道南においては道南在宅ケア研究会があり、在宅医療の推進と質の向上に努めるとともに、訪問看護ステーションや各施設との連携を深め、在宅で安心して生活できるような環境を整えることを目的とし、平成18年10月に発足しています。このような地域を交えた緩和ケアの活性化が今後の大きな課題です。ホスピス・緩和ケア病棟の数は限られています。一般病院・病棟での緩和ケアの質の向上を目指し、患者様・御家族のQOLを高められるケアの提供をするためにチーム一丸となって努力していきたいと考えています。
 緩和医療は決して終末期の患者様に対して行われる医療ではありません。がんと診断されたときから、緩和医療は治療と共存していくものであるということを皆様にご理解していただけるよう緩和ケアの普及を目指しています。緩和医療に関する質問などがありましたら遠慮なくお尋ねください。

● 伊東 京子

● 小野 裕子

感染管理認定看護師(Infection Control Nurse)

 病院には、治癒や症状緩和を目的に様々な患者さまが入院されます。入院したことにより新たな感染を受けることはできる限り避ける必要があります。しかし、入院中に行われる医療行為や疾患によっては、健康な方よりも感染に対する抵抗力が弱くなってしまいます。そのため当院では、病院内での感染を防止し感染に対するリスクを最小限にするため感染対策委員会や下部組織である感染対策チーム(Infection Control Team)『ICT』を設置し、看護局リンクナースと共に患者さまが安心して療養でき、また職員が安全に働ける環境の向上に努めるよう各部署と協力しながら感染対策を実施しています。
 具体的には、感染対策の基本である『手洗い』について、正しい手洗いの方法や使用薬剤に関する助言をはじめ、病院における感染予防に必要な感染防止技術の提供、感染対策に関する相談を受け共に対策を考えるコンサルテーションなどを行っています。また、感染症発生時など感染対策に関する問題に迅速に対応できるよう各部署を巡回し感染防止対策に関する活動を実施しています。
 このような活動を通して、更によりよい環境が提供でき、患者さま・ご家族、関係者の皆様に貢献できるよう感染管理に取り組んでいきたいと考えています。

● 木村 繭

救急看護認定看護師

 救急認定看護師は1996年の日本看護協会制度開設時から始まり、その役割として熟練した看護技術と知識を持ち看護を実践する事で、これまでにも日本の救急医療の質向上に貢献してきました。救急場面における看護師の役割は、病院に到着する前から始まっています。来院した患者さまに対して身体所見やバイタルサインを元に、刻一刻と変化していく病態の兆候を予測し、医師の指示のもとに共同しながら適切な救命処置を行なっていきます。そこで、急に発症(病)した病態を抱える患者さまや家族に対し、精神的・心理的な支援や危機介入を行なうのも救命看護師の重要な役割です。救急には色々なスタッフが患者さまに係わるため、スタッフ同士のコミュニケーションを上手く取り持ちながら、医学的根拠に裏づけされた知識や技術を元に観察力や判断力を磨いておく必要があります。
 また、災害拠点病院の機能として院内だけでなく、院外へも対応できる様な役割をも担うため災害防災訓練へ参加しています。さらに有事に備えながら院内外への救急や災害医療を伝える役割や、2006年度から函館ハーフマラソンの医療救護班“メディカルサポートチーム”でも中心的な活躍を果たしています。
 これからも患者さまや家族のための医療と、函館という地域に根差した救急医療に貢献するため、救急看護師にもできる何かを見つめ、考えながらその役割を果たしていきたいと思います。

● 河瀬 亨哉
<所属学会>
 救急看護学会、日本集団災害医学会、日本救急看護認定看護師会、
<資格>
 JNTECインストラクター、JPTECプロバイダー、AHA−BLSプロバイダー、 日本DMAT登録隊員

集中ケア看護認定看護師

 集中ケア認定看護師は、疾患が重篤化し、生命の危機状態にある患者様や大きな手術を行った患者様に対し、自らの熟練した看護技術を用いて水準の高い看護ケアの実践を行う役割を持っています。また、この実践を通して、他の看護職者等に指導を行い看護ケア全体のレベルを向上させること、さらに、実践する看護ケアについての相談を受け、支援を行う役割も持っています。
 普段はICU(集中治療室)病棟のスタッフとして勤務しており、毎週水曜日・木曜日の2日間を認定活動日とし、ICUに入院されている患者様の看護ケア方針を受け持ち看護師とともに検討することや勉強会の準備、マニュアルの見直しなどを行っています。 集中ケア領域では、医師や理学療法士など他の医療従事者との連携も患者様の回復に大きく影響するため、コンタクトを十分にとり、チーム医療の充実を目指した取り組みも行っています。
 主にICU・HCU(救急病棟)病棟で治療を受ける患者様に関わらせて頂くことが多いと思いますが、一般病棟においても人工呼吸器を使用している患者様、状態の変化が大きい患者様への看護ケアにおいて困難をきたした場合など、相談を受け解決へ導けるよう助言する活動も行っています。 集中ケア看護に関わらず看護にとって重要な事は、5感を最大限に生かし、患者様の状態を把握してタイムリーな看護ケアを見出すことです。このことが、患者様の重篤化の軽減・早期回復・退院後の生活レベルの維持に繋がります。この5感を最大限に生かした看護ケアが患者の皆様に提供できるよう、活動していきます 

●  渡邉 祐介

がん化学療法看護認定看護師

 平成21年度の認定審査によりがん化学療法看護認定看護師の資格を取得いたしました。 化学療法を受ける患者さんとご家族に安全、安楽、確実に化学療法及び副作用ケアを行っていくことが、がん化学療法看護認定看護師の役割となります。
 現在、外来化学療法室を中心として活動をさせていただく中で、化学療法を受ける患者さんとご家族が自分らしい生活を送りながら出来るだけ安楽に治療を継続していけるようにケアを提供できるよう環境を整えているところです。
 化学療法の副作用は、脱毛、吐き気、皮膚症状、口内炎、下痢など多岐にわたりそれぞれの症状に対しての予防ケアや対処方法、ウィッグ(かつら)や帽子、乳癌の方の下着などの情報提供を順次行っていきたいと考えています。
 また、各医療者が連携を図り意思決定支援から、確実な投与管理、症状緩和ケア、精神的ケア、地域医療連携の充実などを行っていけるように国立がんセンターの化学療法チーム研修に医師、薬剤と共に参加する予定となっており、医療チームとして皆様により良いケアを行っていけるようなシステム作りを行っていきたいと思います。

● 松丸 亜紀
<所属学会>
  日本造血細胞移植学会



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