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院長あいさつ
市立函館病院
院長 森下 清文

 2021年度を迎えましたが、新型コロナウイルスの猛威はとどまる事をしりません。現在、変異株による第四の波が函館にもまさに襲いかからんとしています。国は第三波の倍の患者数が発生しても対応できるよう我々に要請してきました。当院は変異株の特徴である重症化率の高さを考え、重症患者への診療体制を強化しています。このため東京医科大学集中治療部門前教授の今泉医師を迎えいれました。
 このように当院の大きな役割は治療にありますが、ワクチン接種についても課せられた役割を果たすつもりです。現在、新型コロナワクチンは供給量が限定されていることから市内の医療機関が役割を分担しながら計画的に接種を進めてゆく予定となっています。
 その中で当院に課せられた役割はまず社会基盤を一刻も早く確立することです。具体的には救急や消防などです。これらの組織は市民生活を安全に営むための基盤となります。もしここにクラスターが発生するとその機能が著しく損なわれるため一刻も早くワクチンを打たなければなりません。もう一つは感染による重症化のリスクが高いにもかかわらず、自力で接種会場に来られない方々への訪問接種です。高齢者施設などの社会福祉施設でクラスターが発生すると大変な結果となることは皆様もご存知のことと思います。
 以上の理由から多くの人手を振り分けなければならなく、これまでのインフルエンザワクチン接種と同じような「かかりつけ医」としてのワクチン接種の役割は暫くの間できません。現今の特殊事情をくんでご理解いただければとお願いいたします。

2021年5月
市立函館病院長 森下清文