市立函館病院高等看護学院 市立函館病院高等看護学院

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ごあいさつ

学院長よりごあいさつ

看護師を目指す皆さんへ

 これからの日本は益々高齢化社会が進み医療と介護分野のニーズが高まります。

 現在、医療介護系の労働人口に占める割合は製造業、卸売・小売業に次ぎ三番目ですが、10年、20年後には確実に一位になることが予想されています。

 その医療介護系の職種の中でも、常に患者さんのそばに寄り添いケアの最前線に立つ看護師という職はその中心に居なければなりません。この様な背景を基に当院は看護教育の内容を一新し新たなカリキュラムを作りました。

 以下、その具体的内容を紹介します。

 現在の医療は急速な進歩を遂げているため、あらゆる職種がその専門性を活かしチームとして臨まなければなりません。従って他職種との関わりあいを学ぶ事が重要となってきます。そのため
1.救急隊と一緒に救急車に同乗する救急車実車、2.函館市医師会看護・リハビリ学院とのゼミナール形式の授業などを教育課程に含めました。

 さらに最新のテクノロジーを用いたシミュレーターを積極的に活用しています。
注射などの実技、また緊急性を要する病気などは経験の浅い学生が現場で実際に参加する教育としては必ずしも適していません。しかしシミュレーター教育であればこれらの弱点は補われます。

 そして実習施設の柱となる市立函館病院では最先端医療が学べます。具体的にはドクヘリによる救急医療、ロボット手術、カテーテル手術などです。さらに市立函館病院に働く特定行為看護師、認定看護師によりその仕事内容を深掘りした講義も行なわれます。

 一方で地域との関わりあいも学びます。
地域・在宅看護論では自宅周辺の特徴を知るため地区踏査を実施し、また実際に包括支援センターを訪問します。学生はこれらの教育を通じて地域の保健・医療・福祉・介護を取り巻く特徴を知ることとなります。

 この様に学習内容は多岐に渡りますが、3年次にはヨガ、エアロビックスを講義の中に取り入れ心身のリラックス、リフレッシュが得られるよう工夫しています。また、メンタルヘルスについても市立病院の公認心理師が受けられる体制を整えています。

 当院は学生一人一人に教員が寄り添い成長できる関りを大切にしております。
是非とも皆さんの看護師になる夢を叶えて下さい。教職員一同、応援いたします。

令和5年5月