一般撮影

一般撮影とはレントゲン写真(X線撮影)のことです。X線が体を透過し、体の組織(骨、空気、軟組織)吸収差を利用して透過後のX線の強さを白黒の画像として得ることで写真を写し出しています。
 当院では、一般撮影機器(レントゲン撮影)5台、歯科用撮影機器1台、骨密度検査機器1台、移動型X線撮影装置(ポータブル)5台、乳房撮影機器1台で検査を行っています。

一般撮影 Radiography(レントゲン写真)

一般撮影とはレントゲン写真(X線撮影)のことです。X線が体を透過し、体の組織(骨、空気、軟組織)吸収差を利用して透過後のX線の強さを白黒の画像として得ることで写真を写し出しています。
 胸部、腹部のレントゲン写真では、肺や心臓、体内の臓器の状態などを観察し、骨のレントゲン写真では、骨折や骨腫瘍などの有無、関節炎やリウマチ疾患など様々な診断をすることが可能です。
 撮影は、立った状態や撮影台に寝た状態、椅子に座った状態など様々な姿勢で行います。

乳房撮影(マンモグラフィ)

 乳房もⅩ線を使用して撮影するのですが、乳がん腫瘤と正常の乳腺組織のⅩ線吸収差はわずかであり、そのわずかな差を検出するには通常のⅩ線撮影で用いられるエネルギーよりも弱いエネルギーで撮影しなければなりません。このため、乳房専用の装置で撮影します。

検査

検査では乳房を上下や斜めに圧迫して(はさんで)撮影します。乳房を圧迫することによる利点としては、以下のことがあげられます。

  • 乳腺組織の重なりが分離され、病変部が見やすくなる
  • 体の動きによるボケが減少する
  • 被ばく線量が減少する。

また、乳房は卵巣から分泌されるホルモンによって影響を受けます。排卵後から月経が始まる頃までは乳房がしばしば硬くなったり痛みを感じたりします。この時期でも検査に支障はありませんが、生理が始まって2~3日後から一週間ぐらいの、乳房が柔らかい時期に検査を受けると圧迫による痛みは緩和されます。

当院の装置

2017年3月よりトモシンセシス(3Dマンモグラフィ)撮影が可能な装置を導入しました。トモシンセシス撮影を追加しても乳房を挟む回数は従来の撮影と変わりません。また、低線量撮影技術や個々の乳房に合わせた最適圧迫機能を搭載しており、これまでよりも痛みが少なく低被ばくでの検査が実現されています。

トモシンセシス(3Dマンモグラフィ)撮影が可能な装置
トモシンセシス

Tomography(断層)とSynthesis(合成)を合わせた言葉です。当院の装置ではX線管球が-25°~+25°の範囲を移動する間に25回の撮影を行い、収集された情報は再構成され1mmスライスごとに表示させることができます。今まで乳腺の重なりなどによって隠れて見えなかった病変が観察しやすくなりました。

見えなかった病変を観察した比較写真
撮影される写真構成についてのイラスト説明

マンモトーム生検

 細胞診やほかの検査ではっきり診断がつかない場合、疑わしい病変が良性か悪性なのかを診断する組織検査が必要になります。マンモトーム生検は、乳房を切開することなく乳腺組織を採取することが出来ます。検査の後には3~4㎜ほどの傷が残るだけです。入院も必要ありません。
当院の装置はステレオバイオプシー検査機能も備えており、このマンモトーム生検を行うことができます。